犬や猫ほど手がかからず、ペットを飼った経験のない人でも飼いやすいハムスター。
種類によっては2匹以上を同じケージに入れると激しい喧嘩をするので、別々のケージを用意する必要があったり、寒さに弱いので冬場は注意する必要がありますが、通常は餌やりとケージの掃除程度のお世話で愛嬌を振りまいてくれる、手の掛からないペットです。
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ハムスターが冬眠中なのに目が開いてるのは何故?
野生のハムスターは冬眠するようですが、室内で飼っているハムスターは野生動物がするような冬眠はしません。
動かなくなって冬眠しているように見える場合、寒さ、栄養状態、日照時間の短縮、ストレスなどが原因で体調不良をおこし、低体温症になってしまっています。疑似冬眠とも呼ばれるようですが、安全な冬眠ではありません。
もし疑似冬眠状態になってしまっている場合、1時間以内に徐々に温めるなどしてあげられないと、死んでしまう、或いは既に死んでしまっている可能性が高いです。
目が開いたまま動かない状態ですと、残念ながら死んでしまっている可能性が高いです。
ハムスターの疑似冬眠と死んでしまっている場合の見分け方
固くなっている、ピンクだったお腹が黒くなっている、呼吸をしていないなど、死後硬直の症状が見られる場合は、残念ながら死んでしまっています。
ぱっと見で見分けがつかないようでしたら、すぐに人の体温くらいの温度で温めて様子を見ましょう。もし間に合った場合、1時間前後暖め続けてあげるとゆっくりと動き始めます。
このとき気をつけたいのが、とにかく温めれば良いと思ってドライヤーやストーブを使用すること!温度が急に変わってしまい小さな体に負担をかけ、やはり死んでしまうのでぜったいに避けてください。
疑似冬眠状態は体に負担を掛けますので、もし再び動き出しても安心せずに、動物病院に連れて行ってあげることをおすすめします。
疑似冬眠の症状とは?
最初のサインは寒さによる全身の震えで、そのまま悪化すると心拍数と血圧の低下、筋肉の硬直が始まり、だんだん全身が冷たくなり呼吸も弱々しくなっていきます。
この段階まで来ていると既に危ないです。ケージの中に暖を取るように新聞紙を入れてあげたり、ケージ全体を毛布で包むなどして、ケージの温度が下がりすぎないようにしてあげましょう。
疑似冬眠を避け冬を越させるには?
わたしが飼っていたハムスターはやや肥満気味で、脂肪が寒さを防いでくれていたような気がします。また、寒いだろうと思いティッシュペーパーを大量にケージに入れてあげると、細かくちぎってモコモコの寝床を作っていました。
夜中は部屋の暖房を切ってしまいましたが、ケージの上から毛布を2枚かけて外気が入らないよう工夫した結果、飼っていたハムスターはだいたい2年は元気に生きてくれました。
日本でも温暖な地域に住んでいるので、寒い地域だとより厳しいのかもしれません。