
宿題をやっている子どもの筆箱の中を見てみたら、鉛筆の先に歯型がついている!思い返すと小学生のころ、とくに低学年のときに、クラスに一人か二人は鉛筆を噛む男子がいたような記憶があります。
なのでそんなに珍しい癖ではないと思いつつも、授業中や休み時間に鉛筆を噛むくせがあるのかな?と思うと心配にもなりますよね。小学生の子どもに鉛筆を噛むくせがある場合、親としてはどんなことを気をつけてあげられるんでしょうか?
子どもが鉛筆を噛むのを防止するには
小学生の子どもはなぜ鉛筆を噛むの?
子どもが鉛筆を噛む理由はこれ!と一概に言えるものではありませんが、多くの場合は取り立てて心配しなければいけないものではありません。とくに小学校に上がったばかりの1年生の場合、環境の変化や新しい人間関係が始まった戸惑いから、落ち着かない気持ちになることは珍しくなく、そんな心境が鉛筆を噛む、という行動に現れたりします。鉛筆は噛まなくても、新生活に馴染むまで体力を使うのは大人も同じ。しばらくして学校に慣れてきたら、自然に鉛筆を噛まなくなることも多いです。
2年生、3年生に進学しても癖が続いている場合や、中学年、高学年になってから鉛筆を噛み始めた、という場合、些細な切欠から鉛筆を噛みはじめて、噛みごたえが好きで噛み続けている、味が好きで噛み続けている、という場合も。鉛筆が!?と信じがたい気持ちにもなりますが、子どもが興味を持つもの、好きなものって大人には理解できないことも珍しくないです。かくいう私も、幼稚園のころに運動場の砂がおいしい気がして舐めていたり、中学校に上がる頃まで、歯ごたえや味が好きで爪を噛む癖があったことを思い出しました。
ですので、筆箱の鉛筆に歯型がついているのを見つけたくらいでしたら、よくあることだと思ってあんまり心配しなくても大丈夫です。
鉛筆を噛む場合に親ができる対策
とくに小さい子どもの場合、大人から見て見栄えのしないことをしている、するべきでないことをしている、という自覚がない場合がほとんどです。ですのでまず初めに、さりげなく鉛筆を噛んだらボロボロになっちゃうよ、鉛筆にはばい菌が付いてるから口に入れないんだよ、と、やめるべき理由を教えてあげましょう。
癖になっていて無意識に噛んでしまう場合には、鉛筆の先にキャップをつける、鉛筆ではなくシャープペンを持たせる、などで、噛もうとしたときにオヤ?とするワンテンポを挟むことができます。
それでも完全にやめられるかというと、じつはそう簡単なことではありません。爪噛み防止用の、口に入れても害はないけど苦いマニキュアなどを鉛筆に塗る、という手もありますが、成長すると自然にやらなくなることがほとんどですので、見かけたときにさりげなく指摘するくらいにとどめ、暖かく見守るのがいいのではないかと思います。