
おせちの重箱に入ることもある筑前煮などの煮物、おせち料理になるくらいですからそれなりに日持ちするものなんでしょうが、具体的にはどれくらい日持ちするんでしょう?
何かと人の出入りが多いお正月、さっと出せる料理を大量に作って置けると楽だし安心ですが、(お正月くらい家事を休みたい!)お正月から食中毒を出した!なんてことにはなったら笑えません!
安らかにお正月を過ごすために、お正月用に用意した煮物の賞味期限と保存方法についてまとめてみました。
目次
お正月の煮物はどれくらい日持ちするの?
煮物の日持ちは、使った具材や味付け、季節や保存の仕方によって、かなり変わってきます。野菜など日持ちしやすい具材を使って、保存料の役割をしてくれる砂糖や醤油で、濃いめに味付けをした煮物を、ていねいに保存すれば7日ほど保たせることができます。
とはいえ、絶対に7日は大丈夫!と保証できるものでもないので、食べる前に変にネバネバしていないか、味見してみて妙に酸っぱくないかは確認してください。
煮物を日持ちさせる保存方法
たくさん作ると冷蔵庫の場所を取ってしまうので、ちょっと大変ですが、冬本番で寒い時期とはいえ、より日持ちさせるためにはやはり冷蔵庫で保存するのが望ましいです。
冬だといっても暖房や熱で室内の温度は多少なりとも温まっているので、常温で保存すると、気をつけて保存しても3日くらいで駄目になってしまいます。
ほかのお正月のお料理や飲み物などで、どうしても冷蔵庫に入りきらない場合には、室温保存するよりも、タッパに入れた煮物を発泡スチロールなどに入れ、家の外の日の当たらない場所で保存するほうが温度が低いので長持ちさせることができます。
また、冷蔵庫で保存することと同じくらい重要なのが、1日1回食べなくても火を通して、粗熱が取れるまで待って冷蔵庫に戻す、という作業を欠かさないことです。
毎日火を通していると、どうしても3日めくらいから煮崩れてしまいますが、これをやらないとあっという間に駄目になってしまうので、3日以上日持ちさせるつもりでしたら是非やってください。
冷蔵庫に入れるさいには、密封できる容器に入れるか、ぴっちりとラップをかけて、空気に触れることのないようにして保存しましょう。
煮物を日持ちさせる味付け
塩や砂糖は料理に味をつけるだけでなく料理が傷みにくくしてくれるので、濃いめの味付けのほうが日持ちします。
細菌は水分に繁殖しやすく、煮物の場合煮汁がとくに危ないのですが、作ったときに入れた水や野菜から出る水分に調味料を混ぜることで、細菌が増えにくい状態にしてくれるんです。
料理のレシピ的にもし気にならないようでしたら、お酢や生姜を少々混ぜると、さらに日持ちに貢献してくれます。
里芋を入れると長持ちしないって本当?
煮物に入れる食材は、基本的に、野菜 > 肉 > 魚 の順でより日持ちします。
なので、野菜だけで作った煮物は日持ちしやすくはあるのですが、里芋やれんこんなど、でんぷん質野菜は保ちにくいので、毎日火を通すときにしっかり中まで熱する必要があります。
筑前煮の場合、鶏肉、里芋、れんこんを抜いて作るとより長持ちしますが、そこまで徹底すると、もはや筑前煮とは言えないような気もするのが難しいところですね。
煮物は冷凍保存もできる?
たくさん作ったので日持ちすることがわかったのはいいけれど、毎日火を通していたら、1週間日持ちさせることができても、どろどろに煮崩れてしまいますよね。
そんなときに便利なのが冷凍保存ですが、煮物を冷凍すると多少味が落ちてしまいます。なるべく美味しく食べられるように、気を付けたいポイントがあるので紹介しますね。
まず、こんにゃくは冷凍すると水分が抜けてスポンジのようになってしまうので、冷凍するときには抜いてしまうことをおすすめします。
イモ類、たけのこ、れんこんあたりも食感が変わってしまうので、量が多くないのなら取り除いてしまうか、大きいまま冷凍せずに、小さく刻んで冷凍すると、解凍したときにそこまで食感が気にならないので、ちょっと手間ですが試す価値アリです。