雛人形をしまった押し入れ内が想像以上に湿気やすかったらしく、翌年お雛様を出したら十二単やひな壇、小物などにカビが生えてしまった!生えてしまったものはどうしようもないけど、このカビは取れないのでしょうか?
このページでは、雛人形やひな壇に生えてしまったカビの取り方と、正しい収納の仕方、カビ対策も合わせて紹介します。
目次
雛人形に生えたカビの取り方は?
雛人形は非常に繊細に作られているお人形ですので、素人判断で拭いたり擦ったりすると、筆で書かれた部分が消えてしまったり、くっつけてある衣装が剥がれてしまったりと、壊れる原因になってしまいます。
応急処置として、カビでしまったものを無事だったものと別にして風通しの良い場所で保管し、購入した人形屋さんで相談するのが、良い状態で長持ちさせるには一番です。
カビの程度が広範囲ではなかったり、ネットで購入したなどの理由で持ち込んで相談することができない場合は、新しい消しゴムの尖った角の部分で慎重にカビをこすれば人形へのダメージは最小限で、表面的なカビを取ることができます。
お雛様が座っている畳や小物の裏など目立たない場所で、多少色あせたり質感が変わってしまっても仕方ないと諦められる場所でしたら、カビの被害が広がる前に除菌ウェットティッシュで軽く拭き取るという方法もありますが、雛人形の顔や衣装へは出来れば避けたいですね。
雛人形の収納の仕方は?
お雛様を仕舞うのが遅いとお嫁に行き遅れる、という噂があり、ひな祭りを過ぎたらとにかく早く片付ける!というお家も多いですが、天気の良い日を選んで雛人形を仕舞うことは、カビを防ぐ上で何よりも大切なことのひとつ。
ひな祭り時期に雨やじめじめした日が続いていて、仕舞えないことで婚期が~!と気になるようでしたら、ひな祭りが過ぎたらお雛様を後ろ向き(屏風の方を向かせる)にしておけばOKです。
雛人形を仕舞うときのカビ対策が知りたい!
除湿剤は必ず入れましょう。3段や7段の大きな雛人形をお持ちの方は、格段にひとつづつ入れるくらいが丁度いいです。
収納する場所自体も風通しのいい場所が良いですが、アパートなどで収納場所がそもそも少なく、どうしても押入れにしまうしかないお家もあるかと思います。
そういう場合でも、押し入れ内に他のものとくっつけて押し込まないで、収納棚を押し入れ内に入れ、その上に乗せるだけで上下に隙間を作るだけでも効果的です。下にすのこを敷いて風通しを良くするだけでも違いますよ!
また、湿気は普通の空気より重いので下に溜まる性質があります。除湿剤は底の部分に入れるのがより効果的ですし、押し入れやクローゼットい入れるときも出来るだけ上の方に収納しましょう。
雛人形を収納するときのその他のアドバイス
カビ以外に気をつけたいのが虫食いですね。収納するときには除湿剤だけでなく、防虫剤も各箱に1個から2個ずつ入れ、翌年のガッカリを防ぎましょうね。