にんにくって美味しいですよね~!シンプルな素材もにんにくで炒めるだけで立派な一品になるし、加熱しているときの食欲をそそるにおいがたまりません。
さらに栄養もスタミナも満点という優秀なにんにくなので、我が家の食卓に登る率はものすごく高いのですが、レシピ通りに生のにんにくを使ってみたら、お腹が痛くなってしまったんですよね。
あんまり考えずに生にんにくを使ってしまったけど、体に悪いって聞いたことがある気がするし、生では食べられないものだったのかな?と気になり、生でにんにくを食べるさいの注意点や、アレルギーについて調べてみました。
目次
にんにくは生で食べても良いの?
とくに子供やお腹が弱い人は注意が必要ですが、にんにくは生でも食べることができます。
思い出してみると、ラーメンを食べに行くとテーブルに生にんにくの摩り下ろしが置いてあったり、薬味としてニンニクのスライスを使ったり、生のまま醤油漬けにしたりするんですよね。生にんにくを食べるのは、けっして体に悪いものではないんです。
有名なジェノベーゼソースを作ろうと思ってレシピを探してみると、バジル、パルメザンチーズ、松の実、オリーブオイル、そして生ニンニクをフードプロセッサーに掛けて、ソースに火は通さずにパスタと和える~というものが多いですし、ギリシャ料理なんかだと、おろした生にんにくをヨーグルトに混ぜたソースも頻繁に登場します。
にんにくを生で食べると体に悪いって聞いたけど?
ではなぜ体に悪い!なんて風評が流れてしまっているのかというと、これにも一応原因はあります。
ニンニクにはアリシンという成分が含まれているのですが、このアリシン、抜群の殺菌力を誇ります。
胃の中の悪玉菌をやっつけてくれる頼もしい成分なのですが、何しろ強力なので、胃の弱い人だと胃が荒れてしまったり、効果を発揮しすぎて善玉菌までやっつけてしまうこともあるんです。
ニンニクを生で食べる時の注意点
とはいえ、アリシン自体は危険なものではありません。
うまく取り入れれば薬ですが強力なので、おいしいからといって生にんにくをばくばくたくさん食べたり、空きっ腹で食べることは避けましょう。量は多くても1日に一欠程度まで。
生にんにくは、週に2日食べると肺がんのリスクが半減する、という研究結果も発表されています。しかし、毎日食べつづけると善玉菌が増えなくなってしまい、口角炎、皮膚炎などを引き起こす恐れも。
週に2回以上生で食べるのは避けつつ、胃や体の調子を観察しながら、自分にあった量を見極めることが何より大切ですね。 ブレスケア面でも要注意!
また、アリシンはニンニクの匂いの元でもあります。生の状態だと加熱したニンニクよりも強烈なので、仕事の昼時など、直後に人と会う予定のあるときには控えたほうが良いかもしれません。
にんにくに含まれるアリシンを効果的に取り入れるには?
強力な殺菌力のあるアリシンですが、加熱することで効果は失われてしまいます。つまり、生のにんにくはたくさん食べると体に負担がかかる可能性がありますが、火を通してあればもっと食べても大丈夫です♪
アリシンの殺菌効果を取り入れたいときには、生だと刺激が強いので、スライスしたにんにくを高熱の油でサッと加熱すると、刺激が弱まり、しかもアリシンも完全には失われない状態で摂取できます。
刺激を減らそうと長時間加熱すると今度は殺菌効果が失われてしまうので、アリシンを摂取したいときは、炒め過ぎにも注意したいですね。
にんにくを生で食べるとアレルギーが出る?
アレルギーという言い方は正しくはない気もしますが、アリシンを摂取することで気持ち悪くなったり、胸焼けしたり、お腹が痛くなる人は少なくありません。
わたしのお腹が痛くなった原因もアリシンだったようで、同じくアリシンの含まれている、玉ねぎやニラ、ネギなんかを生で食べると同じ症状になります。
食べたアリシンの量やその日の調子によって、お腹が痛い時間も短かったり長かったり、ひどいと下痢をしたりもします。
体質なのかもしれませんが、わたしの場合、にんにくと玉ねぎは少量でもお腹がゴロゴロするのですが、ネギは生でもわりと大丈夫です。
にんにくを生で食べるとお腹が痛くなる場合の対策は?
アリシンが原因でお腹が痛くなるのを防ぐには、食材に火を通してアリシンの効果を失わせるしかありません。
レシピには生を使うように書いてある、という場合には、かるく火を通してアリシン効果を弱めるのが、1番安心して食べる方法ですね。
どうしても生のにんにくを使いたい場合には、量を減らして少しだけ入れてみながら、どれくらいの量なら大丈夫なのか、自分の状態を確認しておくと次に活かせます。
ちなみに、にんにくも玉ねぎも大好きなわたしは、もちろん生にんにくも生玉ねぎも、味や料理が大好きなので、ときどきお腹が痛くなるのを覚悟して食べることもあります!