夏の暑い日は、窓を開けていて入ってくる風だけでは、とても寝付けないほど蒸し暑くなりますよね。とはいっても、エアコンの付けっ放しにすると、喉が痛くなったり体調が優れなくなったり、もしくは経済的に抵抗があるけど、扇風機は夜つけっぱなしにしていても良いのでしょうか?
このページでは、夜寝るときの扇風機の使い方と、注意点をまとめます。
目次
扇風機は夜つけっぱなしで寝ても良いの?
夜寝るときに扇風機を付けっ放しにするのは良くない、死亡例もある、と聞いたことがありますが、扇風機の風に当たり続けることは、どうしてそんなに危ないのでしょうか?
この理由さえ知っておいて、体に負担が掛からないように気をつけて使えば、扇風機は夜しけっぱなしにして寝ても大丈夫!では、夜通し扇風機を使うのに気をつけたいことを紹介します。
扇風機に当たり続けると水分が蒸発してしまう
扇風機の風は、体内の水分を通常よりも早く蒸発させます。普段は夜トイレに起きるけど、扇風機をつけっぱなしにした夜は起きなかっただけでなく、翌朝の尿も少量で、色が濃い黄色だった、ということも起きますが、これはまさに体の水分が蒸発してしまい、水分不足になっているからなんです。
水分不足は頭痛を引き起こすので、扇風機を付けっ放しで寝ると頭が痛くなる、ということも起こります。
また、体が水分不足になると血液がドロドロになり、心臓への負担が増えます。心臓は夜通し働き続けることになるので、起きたときに疲れやだるさを感じるんですね。
一晩中風に当たり続けることも体に僅かながら負担をかけ、起きたときにだるさを感じたり、寝冷えすることもあるので、あまり近距離で強風の扇風機の風を浴び続けるのは、とくに睡眠中には避けましょう。
扇風機を付けっ放しで寝ると低体温症になってしまう
扇風機の風ごときで低体温症!?と思うかもしれません。睡眠中の人間の体は体温調節機能が低下しているので、扇風機の風でも低体温症になってしまうこともあるんです。
とくに、お風呂あがりなどで汗を掻き、汗を掻いたまま近距離で扇風機の風に当たりながら寝落ちすると、一気に体温が下がってしまいます。
体温が著しく下がることは体に負担をかけますし、体が弱かったり体調が優れない人が扇風機の風に当たり続けることが原因で、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性もあり、結果急死してしまうことにもなりかねません。
とはいえ、暑い夏の日に、健康な人が扇風機の風で低体温症になる可能性は極めて低いです。体温を急激に下げる目的で扇風機に当たり続けるのでなければ、寝ているときに使い続けても問題ありません。
扇風機を夜つけっぱなしにする場合の使い方
ですので、暑いからといって、近距離で強風に当たり続けるのは非常に危険です。夜寝るときに扇風機を付けっ放しにする場合には、以下の点に気をつけましょう
- 体から一定の距離を保つ(わたしは2メートルくらい離します)
- 首振りモードに設定する
- 弱風やリズム運転に設定する
- できれば体に直接ではなく、室内の空気をかき混ぜる目的で使う
- 寝る前には充分な水分補給を
気を付けることさえ知っていれば、扇風機は寝苦しい夜の心強い味方になってくれます。エアコンの付けっぱなしが苦手だけど、熱くて眠れないのは避けたいですからね。