掃除や料理など家事をしている最中や就寝中、突然足がつって痛みで寝付けなかったという経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。しばらくすると良くなることが多い足のつりですが、頻繁に起きたり、長時間経っても痛みが取れないといった場合は適切な対応が必要となります。
このページでは、そんな足つりが起きてしまった際の対処法について、状況に応じて紹介していきます。
目次
足つったとき痛みを治すには?
まず足がつった直後の応急的な処置として、やっておくべきことを押さえておきましょう。
足がつるという症状は筋肉が痙攣することで生じるもので、身体の疲労や水分が不足することで発生します。そのため、足がつってしまったときは楽な角度を探してリラックスした状態を作ること、普段より多めに水分を摂ることの2つを最初に試してみてください。
足つった後痛みが続くときにできることは?
それでも痛みが続く場合、冷やしたり、足を伸ばしたり、マッサージするといった方もいるかと思いますが、実は必ずしもそれらが正しいとは限りません。間違った対処をしていると、かえって症状を悪化させてしまうこともあるため注意が必要です。
足がつったときに冷やすとどうなる?
まず足を冷やすについてですが、これは逆効果で痛みを助長してしまう恐れがあります。
先程述べたように足がつる原因は筋肉の痙攣と言いましたが、この痙攣の原因の1つに血行不良があります。そして、血行不良は冷えにより血行の流れが悪くなることで起きる症状ですから、冷やしてしまうと余計に悪化してしまうのです。
そのため、足がつった際は冷やすのではなく、逆に痛い箇所を暖めてあげると血行が改善し、症状が収まることがあります。
足がつったら伸ばすのがいい?
次に足を伸ばすことですが、これはとても効果的な対処です。特に長時間同じ姿勢で過ごしたことで足がつった場合は、この方法で改善することが少なくありません。
伸ばす際には、勢いを付けず、ゆっくりと刺激を与えないよう心掛けましょう。
足がつったときのマッサージ方法は?
最後にマッサージですが、こちらも改善に効果があります。方法としては、足首を緩やかに回転させたり、前屈でふくらはぎの筋肉をほぐすのがオススメです。
伸ばすのと同様に激しくマッサージすると逆効果ですので、優しく痛みのない程度で行うようにしてください。
足がつった痛みが次の日まで続く場合は病院に行くべき?
こうした対処を行っても痛みが次の日まで続くという場合は病院を受診することも検討しなければなりません。病院では、生活習慣の指導や症状に応じて痙攣止めの薬、筋肉の興奮を抑える薬の処方などが行われます。
基本的に整形外科への受診で良いですが、筋肉の痙攣が原因ではない場合など症状によっては神経内科や内科などへの受診が必要です。例えば、椎間板ヘルニアや動脈硬化、下肢静脈瘤、糖尿病などが原因で、足がつるという症状が引き起こされるケースもあります。
頻繁に足がつる場合は生活の見直しを!
足がつった際のその後の対処法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
日頃の生活の見直しはもちろんのこと、足のつりが別の病気のサインであるという可能性もありますので、頻繁に足がつってしまうけれどすぐに治っているからと放置している方は一度病院を受診するのがよいでしょう。