
夏になるとやってくる蚊。刺されたらかゆいし、跡が残って嫌ですよね。掻きたくても掻けない状況もつらいですし、掻いて腫れてしまうこともあって憂鬱ですね。
今回は蚊に刺されたときに、かゆみをしずめる方法についてまとめます。蚊に刺されたときにしてはいけない事や、はやくかゆみを無くす裏技まで、蚊に刺されたときの対処法をご紹介します。
目次
蚊に刺されたら爪でバッテンにしていい?
蚊に刺されたとき、かゆみを止めるために皆さんはどうしていますか?子どものころ、周りの大人の真似をして、蚊に刺されて膨れたところを爪で思いっきりバッテンをつけて、無理やりかゆみを止めようとしませんでしたか?
大人になったいまでも、蚊に刺さされた後に爪でバッテンを付けている人を時々みかけますが、あれって効果があるんでしょうか?
蚊に刺されるとどうしてかゆみを感じるの?
ヒトの身体仕組みで、皮膚におきたかゆみは脳に伝わって、「かゆみ」として認識されます。じつはその同じ脳への伝達経路は、皮膚に生じた「痛み」の伝達にも使われるものです。
そしてこの脳への伝達経路は、「かゆみ」よりもより強い「痛み」が優先されるために、痛みを感じるとかゆみは感じにくくなるという仕組みがあります。蚊に刺されてかゆい時に爪で皮膚を強く圧迫することで、脳に伝わる「かゆみ」を「痛み」に変えているというわけなのです。
蚊に刺されに十字をつけるとどうなるの?
たしかに、蚊に刺された箇所に爪でバッテンをつけた直後は、皮膚が痛くしびれたような感じがして、かゆみが感じにくくなる時があります。ただ、この方法は一瞬しか持続せず、かゆみを止めるほどの効果はありません。皮膚が元の状態に戻れば、またかゆみが復活します。
また、蚊に刺された箇所に爪でバッテンを付けることで、皮膚の表面が傷つき、細菌が入ってしまうことも。最悪の場合化膿してしまうこともあります。化膿までしなくても、爪の跡が炎症を起こして、色素沈着が起きたり、跡が残りやすくなることがあるので、お勧めできません。
蚊に刺された箇所を冷やすのは?
また、蚊に刺された箇所を氷で冷やすという方法もありますが、これも爪でバッテンを付ける場合と同じく、「かゆみ刺激」が脳に伝わる伝達経路を「冷たいっ」という刺激でごまかす方法なので、一時的にはかゆみを止める効果がありますが、皮膚がもとの温度に戻ればかゆみが復活してしまいます。
蚊に刺されたかゆみを止める方法は?
では蚊に刺されたあとに、はやくかゆみを止める方法はあるのでしょうか?じつは画期的で、蚊に刺された箇所のかゆみと赤みを鎮める方法があるんです!特殊な薬も道具も必要ない、その方法は「蚊に刺された箇所を熱いお湯で熱する」です!
この方法は、一般的には知られていないのですが、びっくりするほど即効性があって、蚊にさされたかゆみを一瞬で解消してくれます。
蚊に刺されにお湯でかゆみを取る方法
具体的な方法は、まず湯呑に熱湯を注いでスタンバイします。おおよそ60度以下に冷ましたら、その熱いお湯をティッシュで作ったこよりか、大きめの綿棒にしみこませます。そして、蚊に刺された箇所にピンポイントで熱いお湯を押し付けます。例えは悪いですが、いわゆる「根性焼き」のイメージです。この時の重要なポイントは、
- 熱さを我慢できるギリギリの温度で、できるだけ長く我慢する。
- 5~6回繰り返す
- あくまでもピンポイントに押し当てて、周りの皮膚をやけどさせないようにする
です。蚊に刺された時のかゆみの原因は、蚊が皮膚に注入する唾液成分なのですが、実はこの成分は高熱で壊れる性質があるのです。成分が分解されるまで熱することができれば、瞬時にかゆみを感じなくなり、次の日には、どこを刺されたのかわからないくらい綺麗に治ります。
我慢しなくても平気な温度では、熱が足りませんので、我慢できるギリギリの温度で試してください。この方法は、少々荒っぽいので、初めは周りに信じてもらえませんでしたが、実際やってあげると本当にかゆみがなくなるので、みんな病みつきになります。
蚊に刺されたらぜひお湯を試してみてください!
いかがでしたでしょうか?蚊に刺されたときに瞬時にかゆみをストップさせる画期的な方法をご紹介しました。お湯で熱する方法は本当に効果がある方法なのですが、くれぐれもやけどには十分注意して試してみてください。