元気な黄色で、飾ると部屋がパッと明るくなるヒマワリ。新鮮な花をじょうずに手入れすると、バラやダリアに比べて長持ちするので、切り花としても個人的に好きな花のひとつです。
ユリを早く咲かせるコツ同様、花屋の勉強会に参加したときに、元気のないヒマワリを復活させる方法も教えてもらい、目からウロコだったので、シェアしたいと思います!
目次
ヒマワリの切り花を長持ちさせるには?
売り物のヒマワリのようすを見ていると、おなじ日に入荷した切り花でも、ものによって元気だったり、すぐにしおしおになってしまったり、かなり差があることに気が付きます。
しかし元気のないヒマワリも、ちょっと愛情を注いであげるとすぐに元気になることがほとんど。処分してしまう前に、試してみる価値のあることをまとめてみました。
ヒマワリの切り花を長持ちさせる基本
ヒマワリに限らず、切り花を長持ちさせる基本といえば、定期的に花瓶の水を換えて、いつでも新鮮な状態にしておくことと、2日に一回程度、茎を斜めに切ってたくさん水が吸える状態にしてあげること、です。
3年花屋で働いてみた個人的な感覚として、これらの基本は、ヒマワリの切り花にはとくに重要だと思っています。ヒマワリを活けた水は汚れやすいし、茎も詰まりやすいので、忙しい日でも面倒臭がらずに茎を切る必要がある印象です。
ヒマワリの茎を切る場合には、茎の切り口を水につけて、水のなかで切るとさらに効果的です。切った断面に空気があたり、乾燥してしまうのを防ぐことができます。
ヒマワリの葉っぱが元気なないとき
ヒマワリの葉っぱは痛みやすいので、ほかの花といっしょに活けてあって、ヒマワリの葉っぱのボリュームが必要ないときなどは、最初にすべて取ってしまうのがおすすめです。
それでも、ヒマワリだけで飾っている場合など、できれば葉っぱも残したいこともありますよね。それなのに葉っぱの元気がなくなってしまったら、まずはバケツに水を張り、ヒマワリを逆さにして、花と葉っぱをじゃぶじゃぶ水につけます。花も葉っぱも元気がないのは水分不足であることが多いので、これでシャキッ!とすることが多いです。
花びらは繊細なので、水につけると逆に駄目になってしまう花も多いですが、丈夫なヒマワリはびしょびしょにしてしまっても大丈夫!間違ってもバラやユリを同じ方法で濡らさないでくださいね!
ほかにできるのは、茎をできるだけ短く切って飾ることですね。背の高いヒマワリを背の高い花瓶に活けるのはかっこいいですが、切り口から花と葉っぱまで距離があると、充分に水分が行き渡らないことがあります。茎の短い切り花すると水がちゃんと花まで届くので、すぐに元気になります。
ヒマワリが下を向くとき
せっかく咲いた花が下を向いてしまうと、残念な気持ちになります。ヒマワリは花が重たいので、元気がなくなると下を向いてしまいがち。まずは上記した、ヒマワリを長持ちさせる方法、花まで水を行き渡らせる方法を試してみてください。
そのほかに、ヒマワリの特性、花が明かりのほうを向く、というのを有効活用する方法もあります。もし可能でしたら、ヒマワリの上にライトが来るようにすると、下を向いていた花がぐいっと明かりの方に顔をあげます。