20代半ばころに、はじめて白髪を見つけました。そのころは一本見つけただけで、探してもほかには見当たらなかったので、悲しいというよりは感動してなんだか楽しくなったような記憶があります。しかし黒い髪のなかの白髪は目立つので、とくに深く考えずに抜きました。
今では30を過ぎ、白髪もめっきりと増えてきました。ちょっと髪をめくるとちらほら見つかる量なので、そろそろ白髪染めを考え始めたほうが良いのかもしれませんが、ここ5年ほど髪を染めることをやめてしまい、またこまめに髪を染めないと生え際との色がちがってだらしなく見えてしまう生活に戻るのがめんどうくさくて、なかなか踏ん切れずにいます。
白髪は抜いたら生えないの?
なので見つけるたびに抜いているのですが、調べてみると、白髪は抜いたら駄目!毛根が傷ついて、新しい毛が生えてこなくなってしまうこともあります! という情報をちらほら見かけます。抜き続けてハゲるよりは、たとえ白髪でも生えてないよりずいぶん良いので、面倒くさいけど根本から切るほうがいいのかな?と思ったり、えっ!もうずいぶん抜いちゃったけど、もしかして生えてこないの??と心配になったりしますよね。
しかしご安心ください!数回健康な髪をひっぱって抜いてしまっても、即座に毛根が死んで新しい毛が生えてこない、なんてことはありません。
話が代わりますが、わたしは物心つく頃から抜毛症と付き合っています。自分で自分の髪の毛を脱いてしまう、軽い言葉で言えば癖、深刻な表現をするなら自傷行為で、症状の重さは人それぞれですが、とくに女性に多い病気です。学生時代が一番ひどくて、大人になってからは落ち着いたりぶり返したりで波がありますが、今でもじわじわと続いています。
つまり、もうかれこれ20年くらい、白髪ではない髪も抜いてしまっていますが、抜きすぎて部分的に十円ハゲみたいになってしまったことはあっても、生えてこなくなって剥げている部分はありません。もしかしたら毛根が死んでしまって生えてこなくなっている毛穴もあるのかもしれませんが、自分で見て分かる量はありません。
そんなに簡単には生えてこなくならない、という理由と、仮に生えてこなくなってしまっても、ちらほら生えてくる白髪を見つけたときに抜く程度でしたら、心配をする必要はないのでは、と思います。
白髪を抜いたらダメな理由
白髪を抜いたらダメな理由でとにかく挙げられているのは、抜いたら毛根が傷んでしまって生えてこなくなってしまう可能性があること、ですが、毛根が傷んだ結果、毛質が変わってくせ毛になる場合もあります。もともとくせ毛なら気になりませんが、手入れがらくらくなストレートヘアだったのに、急にくせ毛が混じると目立ってしまうかもしれない恐れがあります。
無理やり髪を抜いてしまうと、抜いた部分が炎症してしまったり痒くなってしまったり、次に生えてくる毛が皮膚に埋もれて痛みを感じたりというトラブルが起こることもあります。
あと、個人的にいちばん警戒してほしいのは、髪を抜くのが意外と楽しくなったり気持ちよかったりして、抜毛症を発症してしまうことです。髪を抜く癖がついてしまうと、生えてくる毛が短くぴょんぴょん跳ねてしまい髪型が決まらないし、なにより恥ずかしいので、白髪を探して抜くことに快感を覚える、というひとは、手遅れになる前に白髪染めをつかって抜かなくても良い状態にすることをおすすめします。
白髪を抜いたら増えるって本当?
白髪を抜いたら増えるから抜いたらダメ!という声も聞きますが、これは嘘ですね。白髪を抜いても新しく生えてくる毛は十中八九白髪なので、根本的な問題解決になるわけではありませんが、抜いたら急に白髪が増えた!ということにはなりません。
白髪を見つけて抜いたあとに、もしかしたらもっとあるのかも?と思って探した結果、もともとあった白髪が目につくようになる、ということはありそうですが、それは抜いた結果増えてしまったわけではないので、どうしても白髪を抜きたくて抜いてしまっても、あまり心配したり悩んだりしなくても大丈夫ですよ!