書道の練習に使っている筆、毎週練習のたびに使って、洗って、を繰り返しているうちに段々付け根のほうが墨で固まって、細い線しか書けなくなってきますよね。こうなってしまったら買い替えるしかないのでしょうか?
このページでは習字の筆が固まってしまったらどうすれば良いのかと、筆の寿命を伸ばす方法を紹介します。
目次
書道の筆が固まったらどうしたらいい?
習字で使っている筆が固まってしまうのは、十中八九洗い方に問題があるからで、うまくやれば復活させられる可能性があります。
まず、固まってしまった毛先をぬるま湯に1時間つけ置きます。(できれば筆をフックなどに吊るして、軸はお湯につかないように、尚且つ毛先が底につかないようにします。)
ぬるま湯に浸けることで固まった墨汁が溶けるので、浸け終わったら根本を中心にもみ洗いします。まだ固いようでしたら再度浸け置き→もみ洗い、を繰り返します。
それでも手強いようでしたら、邪道であり結果の好みが分かれますが、シャンプーで洗ってリンスをする、という手もあります。詳しい内容については、書道の筆はシャンプー・リンスで洗うと良い?の真相とは?正しい洗い方を紹介します!をご覧ください。
柔らかくなったら根本から水を押し出すように切り、その後半紙や古新聞に水分を吸わせて水を切った後、日陰に吊るして完全に乾かしましょう。
書道の筆の寿命を伸ばす方法は?
本来の習字の練習以上の無理な使い方はしない、というのは当たり前として、寿命を伸ばして長く使うには日頃のお手入れが何より大切です。
ポイントは、毎回使い終わったらなるべく早く洗って、完全に乾かしてから片付けること。各ポイントを詳しく紹介します。
習字の筆の洗い方
普段洗うときにはぬるま湯ではなく水を使い、根本を中心に優しく揉むように洗います。書道の筆はよほどの安物でない限り、動物の毛を使っていてキューティクル?のようなものがあるので、根本から毛先に向けて洗い、逆方向に逆立てることはしないでくださいね!
根本に残っている墨を丁寧に洗い流すことが大切ですが、全く完全に墨を洗い流すことは水だけでは難しく、また100パーセント洗い流す必要もありません。調度良く筆に残った墨は毛先に丁度良いコシを作ってくれます。
洗うときに水に墨が混じらないけど、根本を押すようにして水切りした時に、出てきた水に少量の墨が混じるくらいが丁度良いです。
習字の筆の干し方
室内の風通しが良い日陰に吊るし干しします。置いたり立てたりすると毛先に変な癖がつき、筆が割れる原因にもなるので、必ずフックなどに書けて吊るして干してください。
完全に乾かないうちに片付けてしまうと、毛先に水分が残っているのでカビたり腐る原因になるので、気をつけましょう。
書道筆の替え時は?
習字の筆は消耗品なのでいくら丁寧にお手入れしていてもいつかは駄目になってしまいます。具体的には、毛先が割れてしまい直らなくなったら替え時。
毎回長時間使い続けていると割れるけど、洗って次回使うときには大丈夫だったり、筆の根本を紐で固く縛ってあげると割れなくなったりしている間はまだ使えますが、できることは一通りやってみたけど割れる場合には潔く買い換えましょう。